数か月前になりますが、セラミックの利点をあれこれ紹介してきました。
セラミック、という言葉は日用品でも取り上げられよく聞く言葉ですね。セラミックとは総称なので、一括りにセラミックといっても色々な種類があります。原材料の違い、製法の違い、一層式なのか二層式なのか、など多岐にわたります。
患者さんに選んでもらう際、わかりやすいように数種類に絞ろうと考えに考えたのですが、結局6種類以下に絞れませんでした。
なぜ多くの選択股が必要かというと、結局どれも一長一短なので、これが最高!と一概にはいえないのです。
「お任せしますから、一番いいものを」とおっしゃる患者さんでも、歯の位置、色味、咬み合わせ、咬み癖、などによって被せる物は変わります。
被せ物に必要な条件、審美性、再現性、丈夫さ、もちのよさ、歪みの出にくさ、適合性(歯と隙間なくぴったりフィットすること)等々、全てを網羅する物はないのです。
≪しっかりしたものを被せるためしっかり削る、しかし削りすぎてエナメル質を破壊しすぎてもむし歯の罹患リスクが上がる・・・≫
≪歯にダメージが加わらないよう少しずつ削ろう、しかし削らなすぎても被せ物が割れてしまう・・・≫
我々は色々なことを考えながら、その方にとって最高級な物を提示したいと思っています。
結局、結論として、どの歯が一番いいの?という答えには、
「どの歯も違ってどれもいい」ということになりました。
静岡県焼津市田尻330 増井歯科